【2013年11月公開記事】講演会「育てにくいと感じる子どもへの対応と子育て」に行ってきました

2013年11月20日

子ども条例啓発講演会「育てにくいと感じる子どもへの対応と子育て」に参加して

国連の「子どもの権利条約」にサインをしているわが国、日本。
そして私たちの住む目黒区は、個別に「子ども条例」を有しています。
このたび、表記の講演会を聴講してきました。

そもそもわが子は育てにくい訳ではないはず!

なのだけれど・・・

ほめたい出来事なのに、うまく言葉が見つからなかったり・・・
本当はそんな大きな問題じゃないのに、つい怒ってしまったり・・・

子育ての行き詰まりを感じている時、
「子育てに正解はない」
と、慰めてくれる人もいるけれど、何人育てても、わが子が何歳になっても、ふっと私の子どもへの接し方は、毒親になっていないかしら、と不安になったりします。

そこで、この講演会に参加してみることにしたのです。

講師は、「ペアレント・トレーニング」を開発し、発達障害のあるお子さんを育てる親御さんに対して実践している臨床心理士で大学教授の中田洋二郎氏。
とにかく実践で役立つ内容に、参加できてよかった!と心の中で叫びました。

内容についてまとめてみました。

◆最初に「育てにくいと感じる」という言葉について、

『「育てにくいと感じる親」に問題があるのでは?』
『子どもへの愛情がないのでは?』
『親の養育歴の問題があるのでは?』
『母性本能がないor足りないのではないか?』
と、まことしやかにささやかれることについて、はっきり「No!」と示されました。

◆新生児について、発達心理学の見地からの説明があり。

乳幼児の行動の源は、「好奇心・スリル」「攻撃性」「衝動性」であり、それがあるからさまざまな能力を獲得し発達していく。
遊び場で坂道をハイハイで登ればほめられるのに、家の中でテーブルの上に登ると叱られる・・・
「どうぞ」と差し出されたおはぎを食べると喜ばれるし、泥団子で作ったおはぎを「おいしそうね」と言うのに、泥おはぎを食べたら「ダメ!」と言われる・・・

子どもにとっては、同じ「登る」「おいしそうなものを食べる」と、行動は同じなのに、ほめられる場合と叱られる場合がある。
大人の側からしたら「しつけ」なのだけれど、それは「テーブルは登ってはいけないもの」「泥は食べてはいけないもの」という大人社会の考え方の押し付け。
子どもにとって理不尽なことが、「しつけ」として行われることになる。

けれど、しつけというのは
・仕立てたばかりの着物についているしつけ糸のように、いつか自立した時にはずすことを目的としてなされるもの
・今ある社会の基準に子どもを適応させることではない

◆こうしたお話がゆっくりと穏やかな口調で語られた後、ペアレントトレーニングのワークとして、講師からの出題を、参加者全員がいただいた参考資料に書き込みます。

・わが子の好きなところとその行動
・続けさせたい行動、減らしたい行動、許しがたい行動(自傷・他害のある行為のみ)

ただし、この行動を見出すヒントとして
・それぞれ具体的に「いつ、どこで、誰が、どういうふうに」と行動を明確にすること。
・行動に対して、決して「どうして」を使わず、「行動について解釈をしない」こと。

と、説明され、わが子との日常生活をリアルに思い出しながらワークに参加しました。

このほかにも、日々の子どもとの関わりに生かせるヒントをたくさんもらいました。

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どれだけ愛して止まない相手であっても、想いの伝え方を誤ると、相手には絶対に届きません。
それは夫婦でも親子でも、同じでしょう。
わが子に対する「ほめる」も「認める」も、相手に伝わるように伝えることが大切だなと痛感しました。
そして、そのためには、抽象的な「やさしいね」という声掛けではなく、「ママのお手伝いをしてくれたのね」など、具体的な行動について伝えることが大事だと再認識しました。

年齢や性格によって、ほめ方も異なる部分はあるでしょうが、わが子の顔を見て、どんな言葉がわが子の笑顔につながるのか、明日から研究していこうと思います。

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目黒区子ども条例 目黒区WEBサイト
https://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/keikaku/torikumi/kosodate_hoiku/kodomojorei/index.html
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編集員 あさひる母さん